最近、幅広い年齢層から好評のFACTOTUM(ファクトタム)。しかし、まだまだ知らない人も多いブランドなのは確かです。
そこで今回は、そのFACTOTUMについて解説します。ファッションに興味はあるけど、FACTOTUMは知らないというのはもったいない。FACTOTUMの服づくりに関するこだわりは他のブランドにはないものがあります。ぜひこの機会にFACTOTUMというブランドを知ってください。
FACTOTUMってどんなブランド?
「デニムに対する深い思いと、モードとリアルクローズを融合すること」をコンセプトとする日本生まれのブランド”FACTOTUM”。有働幸司という人が2004年に設立したことが始まりです。
有働幸司さんは東京モード学園でファッションについて学び、卒業後にはBEAMSに就職。そしてBEAMSを退社した後にロンドンへ留学しました。帰国してラウンジリザードの設立メンバーになります。そして独立のためラウンジリザードを脱退し、2004年「FACTOTUM」を設立しました。
ちなみに、FACTOTUM(ファクトタム)という名前は、ラテン語の“勝手に生きろ”が由来だそうです。
FACTOTUMの特徴
FACTOTUMのアイテムのベースとなっているのは主にミリタリーやワークウェアです。そこにテーラードの要素がプラスされています。FACTOTUMのデビューコレクションがまさに、現在でも一貫したベースとなっているテーラードを基調としたクラシカルなデザインのものでした。
現在のアイテムでも、60年代のイギリス軍将校のドレスパンツをベースとしたトラウザーや、ワークウェアの代表格であるデニム ジャケット、60年代のイギリス陸軍のトレンチコートをベースとしたコートなど、ブランド設立当初から変わらないコンセプトのものが多く展開されています。
服を作ることに関してもこだわりは強く、毎回テーマとなる国を訪れ、そこで出会った人や風景、空気からインスピレーションを得ているそう。縫製やプリントを発注している会社の選び方にも品質に妥協しない姿勢があります。
例えば、サンプル製作から量産まで携わる「U・S・P ASSOCIATION」。パターン作成はクライアントと綿密な打ち合わせを重ね、パタンナー主体によるサンプルの作成から支社工場や協賛工場での製造から納品までを請負います。量産の際は、サンプル修正の協議を何度も行い、自社工場や協賛工場にて納品するなど、日本のアパレル事業の中枢を担う会社です。
カットソーの裁断から縫製までを依頼するのは、墨田区にある「株式会社丸一」。FACTOTUMの創成期から製造を依頼しているというこの工場は、オリジナルの原料や素材開発にも力を入れています。この丸一が作り上げたFACTOTUMの綿100%のTシャツ類は風合いがよく、柔らかな着心地と好評です。
このように、アイテムのデザインと品質にとことんこだわった日本のファッションブランドが「FACTOTUM」であり、そのこだわりが好評の源となっています。
国産にこだわった品質が良い評判を呼ぶFACTOTUM
話題の「FACTOTUM」について解説してきました。特徴的なのはやはり、ほとんどのアイテムの縫製やプリントがサンプル段階から量産まで日本国内での製造という点ではないでしょうか。
一度手にとってみたらわかる、国産の品質と安心感。それに加えて、ミリタリーやワークウェア、テーラードをベースとしたデザインのアイテムの数々はとても魅力的です。
創設者のこだわりが形になったFACTOTUMのアイテムを毎日のコーディネートに加えてみてはいかがでしょう。